デザインとマーケティングと営業と

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ツタヤのTカードそしてTポイントについてフと思ったので書いてみる。

ポイントカードの本来の目的は顧客定着。いつも来てくださる方に対して金額の何パーセントをポイントで還元する。そしてそのポイントを店で値引きとして使ってもらう。こんなことは今さら説明しなくてもお解りいただけるだろう。

ツタヤもレンタルビデオを借りるたびにそれに対してポイントをつけていた。またうちでビデオとかCDとか借りてねって具合だ。ところが、そんな所ではなくなってるのがTカードだ。日を追うごとに提携先が増えている。いきつけのドラッグストアーまでが店独自のポイントカードを廃止しTポイントカードに変更しましたと言っている。

エネオスやガスト、ファミリーマートはTポイントだ。おそらく提携先はツタヤにお金を払っているのだろうと予想する。Tポイントのブランド力で集客出来る可能性は高い。店頭にはTポイントカードのノボリが立っていてアピールしている。

さて、お客はどうだろうか。わたしはとても助かっている。ポイントカードを何枚も持つのはわずらわしい、できればカードは減らしたい。コンビニはファミマでランチはガスト、ガソリンはエネオスで入れて洗剤はユタカで買えばTポイント1枚あれば事たりる。

しかもポイントはどの店でも使えるのでこの上ない。写真をDVDに焼こうとカメラのキタムラに行った。あ、しまったポイントカード忘れたと思ったらキタムラもTポイントで胸をなでおろした。ポイント自体はホンの少し雀の涙ほどだが、カードを忘れるととても損した気になる。そう言う意味でも心にやさしい。

これってどうやって広がって行ったんだろう。はじめは間違いなくツタヤだけで使おうと思っていたはずだ。今ではTポイントのブランド力が凄いので提携してくれ、うちでもTカードを使わせてというオファーが後を絶たないだろうが、当初は意味がわからないだろう。

営業がはじめは売り込みに行ったのだろうか。いや行ってないなあ。

ツタヤのブランドは絶対的な地位を得たと思う。PONTAカードやナナコカードもあるがそこまで普及していない。あらゆる業界や業種が吸収合併を繰り返している。ポイントカードはどうなるのか。最終的には3枚だけってことになることもあるかもしれない。今後のTカードの行方に注目したい。

最後にこの功績はデザインがあってのものだと思う。シンプルだけど強烈なインパクト。一瞬で何のカードかわかる。鬼才佐藤可士和がいなければここまで広がっていなかったのではないだろうか。