縁石に乗り上げた軽自動車を助けるから考えるコンサルタントの技量

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ツアーの帰り道、うどんでも食って帰ろうとなり、丸亀製麺の駐車場に入ったとき、事態に遭遇した。1台の軽自動車が駐車場から車道にでようとした際に、歩道の縁石に気づかずかなかっただろう、車のおなかがつかえて、タイヤが空転していた。

それを見ていた俺達は「軽やから動くんちゃう」と車を駐車場に停めて、そそくさと4人で向かった。

「大丈夫ですか?手伝いますよ。これだけ人数がいれば、軽くらいなら脱出させられますよ」

そう話しかけるも反応がない。パニックになっているのだろう、俺達が何をしにきたのかもわからない。奥さんも横にいたが同様で「今警察に電話したから大丈夫です」と言った。

警察は、きてくれるが、車を助けることはしてくれないのを知っていた俺達は「じゃあ、もちあげて浮かしますので、ご主人車に乗って」と催促し、とっとと行動にでた。

17年間雪国に住んでいた経験から、腹がつかえた車をどうすればいいのかを知っていた私は、一度前に押し、FF車の駆動輪であるフロントタイヤを確実に設置させ、やや低くなっている縁石の低い部分を、若干腹をこすりながらバックさせる方法を選択した。

知識が役立つのはこういうときである。知識を得るのを詰め込み主義とし良くないとする傾向があるが、クイズで正解をだしまくる事以外にも使えるのだ。

現在日本で販売されているほとんどの車がFF車であるということを知っていたことが、判断を早めたのは間違いないだろう。

コンサルタントや医者やカウンセラーや、営業マンやビジネスマンやスポーツ選手やカフェの店員は、瞬間瞬間で頭のなかでこういう処理を何千回何万回と繰り返している。

残念ながら頭の中は見えないので、クライアントは他の何かで判断していくしかない。結果がでるかどうかのものに対してお金払うのは難しいが、契約性にして結果がでなければさようならとするのが一番の選択肢な気がする。プロ野球の契約はそういう面において理にかなっていると思う。

過去の実績から、ある程度の基礎年俸を決め、その上にインセンティブとし、結果に応じて額を上乗せしていく。まったく活躍しないというリスクはあるが、リスクは減らせるだろう。

さあ、あなたはどうやって判断しますか。その人の頭をいくらで買いますか?