フリーセールスマンみさお

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22年間、セールスマンとして企業に所属しながら、上司に媚を、クライアントに魂を、お客さんに商品を売ってきました。

4年前に会社を辞め、これからは自分の好きなものだけを売っていこうと心に決め、それからはフリーのセールスマンとして活動してきました。

ようやくここにきて、そこそこ色々なものが売れるようになってきました。自分で作ったコンテンツや、他の方から依頼された商品やサービスもぼちぼち売れています。みさおさん、これ売ってと言われることも増えてきました。

なかには、カスみたいな手数料で「おまえセールスマンやろ、うちの商品売らしたるよ、バックあげるで」と超上から目線で契約を結ぼうとしてくる人たちもいますがそういうかたには丁重にお断りします「滅相もございません社長。御社が力を入れて販売している商品を、わたしみたいなチンピラセールスが売ろうとしようものなら、商品に傷がつくというものです。もうちょっとお待ち下さい。わたしはもっと立派なセールスマンになってみせます。そしてついにそれになったあかつきには、こちらからお声をかけさせていただきます」と。

フリーの特権なんですね、好きな人と、いい人たちだけと仕事をするってのは。会社員時代は、めんどくさい人ともしないといけなかったけど、それをしなくてもいいのがフリーの特権です。もちろん、仕事のためには、そうでない人としないといけないケースはありますが、2度目をどうするか決めることはできますからね。僕はことわります。

昨日はmr.monkiesという靴を売ってました。いっしょに仕事したスタッフやクライアントさん、そして、イラストレーターの竹井千佳さんは最高にいい人達でとても楽しく仕事ができました
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その前の仕事はランバージャックス。ここにもいい人しかいないので、仕事はキツイが、ストレスがまったくなく楽しい。
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売るってことはずっとついてきます。資本主義経済に属している中で仕事をしようとすれば、必ず何かを売る必要がある。いやいやわたしは販売の行為には関わっていないというのであっても、あなたは何かの仕事を得るために、あなた自身を売り込んでいる可能性が高い。

採用面接なんてまさにそうだろう。あの手この手で、自分が相手企業や団体にとって必要であるよということを売り込まないといけない。そうでないと雇ってもらえないからね。

そういう意味においては、フリーランスも経営者もサラリーマンも同じだ。きっとあなたは何かを売っているのだ。だから、セールスの方法というのはきっと知っておいたほうがよいのだ。

先日こんなことがあった。

とても素晴らしい最高のマーケティングによるセミナーの紹介に、わたしはこころを激しく打たれ、そのセミナーに参加した。内容はその広告宣伝どおりで、とてもよかった。大満足だった内容には。

ところが、スタッフの感じがとてもよくなかった。講師とスタッフのやりとりが、楽屋でなかよくはなしている感じで、お客さんをおいてきぼりだし、終始上からな感じがあった。なんとも、嫌な感じがあったので、残念ながら、わたしは上級コースの不参加を決めた。

彼らは自分たちはいけていると思っていた。まあ、俺もいけていると思っているから別にいいのだが、居心地が悪かったので、もういかない。行く行かないを決めるのは個人の自由だし、どう立ち振る舞うかは主催者の自由だからいいといえばいいのだが、商売という観点からはまったくだめ。

セールスがまったくうだめということだ。商品を売るだけがセールスではない。べらべらとセールストークでまくしたて、自社の商品の良さを説明するのだけがセールスではない。きたお客さんに、次の商品を買ってもらいたいのなら、徹底的に気持よくさせるというのも、立派なセールスなのだ。

そのあたりをわかっていない人が多すぎる。あなたのその目線が、ふとした表情が、語尾に隠された印象があなたの、そしてあなたの会社の商品が売れるのを妨げているかも知れない。

セールスマンにならないと商売はできない。セールスマンには段階的にやらないといけないことがある。それをやらなければ商談もクソもないのだ。

好きなことで起業して、ノウハウだけならって、強みだけ発掘したって、そんなもんではまったく話にならない。あなたは、あなたの商品を売っていかないとならないのだ。もしあなたがセールスをしたことがなくて、起業しようとしているなら、このブログの記事はマストになるかもしれない。

今後もひきつづきセールスについて書いていく。わたしがどう売り、どう買ってもらっているか、参考になればさいわいである。