カレー屋さんでのノンバーバル コミュニケーション

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閉店40分前に入ったカレー屋さん。

ナンが強烈に上手いカレー屋さん。キーマカレーを少し辛い目でオーダーした。ヨーグルトと牛乳でつくるジュースも頼んだ。閉店間際にもかかわらず快くむかえてくれた。接客はお世辞にもうまいと言えないが、愛がある。どうぞ、食べていって、まだ時間は充分ありますよと、かもしだす雰囲気が語っていた。

さすがにこのお店はおいしいねと再確認して、閉店10分前にレジを済ませて店を出た。レジでお金を払っていると、従業員の人が店のカウンターでまかないを食べている。店の規模の割に従業員が多いんだなと思いながらお金を払っていたのだが、左側に視線を感じたので、食べているのを見るのも悪いなと思いながら目線をやった。

すると3人が並んで3人共目線を私にくれていた。わたしは目があったので、軽く会釈すると、3人が同時に最高の笑顔と会釈をくれた。

鼻のあたりに残っているおいしかったキーマカレーの香りが再びあがってきて幸せな気分になった。お店にきてくれてありがとう、カレーはおいしかったですか、また是非きてくださいねって語っているようだった、いや、きっとそう語っていた。

お互い言葉をなにも発していないが、とても心地よい気分になり、うん、絶対にまたくるでと思った。これはノンバーバルなコミュニケーションの最高の形だが、バーバル、ノンバーバルにかかわらず、そこに愛があるかどうかが一番大切だなと思った。

愛というのは想いね。本当にありがとうという思いがあれば、こまかい表面的な技術はそんなに必要ないのだなとあらためて思った。究極のおもてなしを僕は見たような気がした。