習慣にする

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鍵あるでしょ、自動車の鍵。

俺は人生のかなりの時間を自動車の鍵さがしにあてていた。出かける前には必ず鍵はどこだ。お前どこにおいてん。俺はここに置いてたんや、最後に車乗った時に履いてたズボンはと、四六時中鍵を自動車の鍵を探していた。

ところが10年前をさかいにそれから一切鍵を探すことがなくなった。ある事をしたのがきっかけで、それからおそらく10年間で鍵を探したのは10回くらいしかない。それまでは週のうち3日間は探していた。1階平均3分として週に9分。月にすると約36分。年間で432分。23歳位からだとするとおよそ10800分。時間にして180時間。おれはやく7,5日間も鍵を探してい計算になる。

この10年間ほとんど探していないとなるとそれは約3日間節約されたことになる。そして私はそれを得るための努力はほとんどしていないし、今は一切の労力をかけていない。

ではそれはどのように変化したか。それが習慣の力である。今ではまったく意識しなくても鍵は特定の場所に収められ、その場所にいけば必ず鍵はある。鍵を置いたこともまったく記憶にない。完全に無意識がそうしているのだ。

21日間と言われている。どこかの偉い人が習慣になるには、つまり意識することなくその行動を取れるようになるには21日間を要すると。そこまでがんばればあとは無意識がさせてくれると。私はその根拠があるかないかわからない数字を根拠があると信じてやりはじめた。まずは21日間鍵を玄関の下駄箱の上においたカゴの中に家に帰って家の鍵をあけた(家の鍵と車の鍵は一緒のキーホルダーにつけている)その手でそこに放り込むことにした。

最初は苦労した。カゴに入れるのを忘れてポケットの中にいれたままにしたり、帰った時に家の鍵あいていたら、かばんのなかに入れたままだったりした。それでも根気よく続けた。するとそれはいつのまにか習慣になった。

気づいた時には意識することがなくなった。それでもまだしばらくはハッとした。あれ、鍵がないとズボンを見た。机の上を探した。ない。もしやと思いカゴを見たら、何とあった。その時は思った、いれた記憶がない。これがもしかしたら習慣かと。

それから今まで徐々に入れ忘れる回数を減らしながら現在に至っている。ここ3年は一切探していないと思う。習慣ってすごいってずっと言われていたが、この時に私は習慣の凄さを知りとりこになった。

次に携帯電話の置き場所を決めた。かばんの中ではこの位置。家はこの場所。これもやがて定着した。改札の前で穴という穴を全て調べて探していた切符の置き場所も決めた。ズボンの右前のポケット。切符を入れた時にポンポンと叩くことにしている。これは友達に教えてもらった秘伝だ。

現在ではこの習慣化、無意識化を色々なところに使っている。例えばメルマガ。1週間に1回出すことを決めて出し始めた。今では出す前になると体がムズムズする。メルマガを書いていないことを体が教えてくれるのだ。

忘れてはいけないので一応予定表に書いているが、ほとんど忘れることはない。形は違うが語学にも応用している。リンゴを見てリンゴという日本語を思い出し、英訳しappleと口に出す過程も、何回もやっているうちに無意識化し、リンゴをみたらappleと英語が必要な場面では出るようになった。ちょっと違うが脳の仕組みとしては同じようなものだ。

とにかく何か探しものをしている人は是非鍵の置き場所から決めていただきたい。そしてその習慣化の力を体感していただきたい。それによる時間の短縮はおそらく想像以上の恩恵をあなたにもたらす。きっちりできている人のほうが多いだろうが、できていない人は参考にしていただきたい。

メルマガが全然続かない人も是非ためしていただきたい。