中学3年間英語をやってきたのなら、おそらく単語は1000語前後知っているし、もちろん発音もそこそこできる。それが思い切り日本語発音だとしても、おそらくほとんどの人にとって、ポルトガル語の単語を読むより、上手く読めるはずだ。
もちろん発音はものすごく大切。だけど、それは話しながら磨いていこう。もし、あなたが無垢で、英語を発音したことがないというなら、最初から正しい音を聞いて学んだほうがいいが、もうやっちゃってるでしょう。だったら、とりあえず今のまま音をだして、徐々に磨いていく方がいい。
日本人はどうしたって、アメリカ人が話すネィティブっぽい発音に憧れる。だから大手英会話学校のCMでは日本人でもこれだけネィティブっぽく話せるんだよって感じのコマーシャルになる。NO WAYだ。ネィティブに、ネィティブみたいになる必要なんてまったくない。ただ、ただしく英語を話すようにすればいいのだ。
幸いなことに、2015年現在、ネット上に正しい英語の音があふれている。オンラインの無料の辞書も充実し、その多くが、ボタンを押せば正しい音をだしてくれる。その音をひたすら聞いて、一緒に音をだすだけで、かなり正しい音がみにつくのでやっていただきたい。
ここまで書いておいてあれだが、わたしは発音はとても大切だと思っている。正しい音を知っていないと、ネィティブが言ったことを理解できない。prettyはプリティーと習ったが、実際の音はプゥィティーに近い。rの正確な発音ができないので、あまりよく聞こえず、最初は完全にプティーと聞こえていた。徐々にrの音が出せるよになり、プゥィティーに聞こえるようになった。さらに磨く必要はあるが、徐々にでいいだろう。
要はもっと話せということ。まずは、このベネッセのCMに出てくる英語のレベルを目指して欲しい。そしてこのレベルでもどうどうと話して欲しい
思い切り日本語発音だろう。でもいいのだ、話さないよりは全然通じる。ここからどんどん調整していけばいい。ネィティブの発音をゆっくりと真似していけばいい。でも、最終的には日本人のきっちりとした、発音の感じは残したほうがわたしはクールだと思うが、まあネイティブを目指してもいい。
これはCMでおそらくセリフなので、彼は暗記して話しているが、もし、これが暗記ではなく、ほとんど無意識に日本語をはなすような感じで、文章を脳の中で作らずにはなしているなら、その英語力は相当高い。やってみていただければわかるが、このテンポでこのペースで、英語を話すというのは、相当高い英語力が求められる。もし、あなたがこれくらい話せるよというなら、あとはドンドン話す機会を増やすだけだ。
もう一度書くが、無意識でだからね。文章をすごいスピードで脳の中で作って話すのではなく、例えば「本田さん、英語を学ぶということに関して本田さんの意見をおきかせください」って英語でインタビューされて、wellってかんじで、アドリブでこれだけ話せたらって意味ね。
文章を作って、それを話すというレベルと、アドリブで勝手に話しちゃっているというレベルは雲泥の差があり、そこに大きなひとつの壁がある。発音の問題ではなく、あのペースですらすら無意識に話せているとしたら、それはすごいって事だ。
中学校で英語をならってきたら、基本的な単語とその発音と、どうならべるかくらいは知っている。もう勉強はいいからとりあえず発信しよう。多くの人が話せないのは実はそこにある。