へ〜、あんた平成生まれか、もう世代がちがうなあって、おかしくないか。

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昼飯時の雑踏をさけ13時半ごろに食堂にはいる。かやくご飯とかけそばがセットになった炭水化物ノットダイエットのそば定食を注文した。

研修中と書かれたネームプレートをつけた今日はいったばかりの女子高生がオーダーをとってくれた。ご注文を繰り返しますと言った後、少々お待ちくださいと厨房に向かっていき、厨房に向かって「そば定いっちょう」とまだなれていないのか控えめな声で挨拶をした。

客は俺しかいなかったので、その女子高生以外のバイト2名と、店主兼コックのおやじとその奥さんはゆったりとしていた。店主がそば定食を作っている間、残りのバイトと奥さんが、新しいバイトである女子高生とコミュニケーションをはじめた。それは、あたらしくはいって緊張しているだろう女子高生の気持ちを癒やしてあげようと言う思いがこもったもので実にいい感じの会話だった。

(写真はイメージです)
マーケター兼コミュニケーションマスター兼ブロガーの俺は、そんな話に聞き耳を立てないなんて考えられるはずもなく、なにかおもしろいことはないかと思い切り聞き耳を立てていたら、冒頭一発目からとんでもないセリフが耳にはいってきた

「ということは、あんた平成生まれか?」

と奥さんは聞いたのだ。おいおいおい、ちょっと待ってくれ、その質問はどう考えても違うだろう。いや違うことはないけど、意図がわからない。今年は平成29年だ。平成生まれがこの世に誕生してから29年も立っている。9年前に平成生まれがいよいよ新成人ですと言うニュースがあってからもすでに9年という歳月が流れている。女子高生は最高でも18歳でしかない。

ということは平成11年生まれだ。平成になってから11年も立っている人間が、あんた平成生まれかってきかれてもピンとこないだろう。そうですが、何かってしかならないだろう。

例えばだ。今それを聞くなら4期連続当選のベテラン参議院議員が、29歳で初当選した新人議員に「おい新人、ということはお前平成生まれか」と聞いて、おおおお、ついに議員にも平成生まれが誕生したぞって感じのときにだろう。これなら見事に使いこなしているといえる。

ところが、平成のど真ん中に生まれた高校生にそれは違うだろうと思うのだ。

「はい、平成生まれです」

と答えた女子高生。案の定、そうですがそれが何かというニュアンスだ。それに対して奥さんは

「はあ、平成生まれとはわかいなあ、昭和は終わりやなあ」

とためいきまじりにいった。なんか全然うまいこと言えてない。奥さんはさらに追い打ちをかけるように

「もう彼女と私たちとは違う屋号を生きてるなあ」

といった。そりゃ屋号違うやろ、あんたはそば屋で、女子高生はなんちゃら高校やから。そういう意味ではあってるけど、それいうなら年号やろ。

そうやってむずむずしながら、つっこみながらしてたらそば定がやってきたので食った。これは絶対に記事にしないといけないと手帳に『そば定平成』とメモした。

なんやろ、若い人がきた、よし平成生まれかどうか聞いたろ、って感じなんだろうか。楽しいひと時をありがとう。