今さら?と言われながら、今頃あまちゃんを見て、泣きじゃくる俺は、本当に冷血人間ですか?優しいんじゃありませんか?

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自分のことばっかり考えていて、自分が大好きで、人のことなんてどうでもいいと思っている腹黒の男だなあお前は、あなたはってたまに言われる。いや、結構言われる。

自分では、自己を犠牲にしてでも他人のためにと思って生きていて、それが最高に機能していると思っているだけに相当これはイタイ。もし、本当に俺がそうなら、自分のことしか考えてないわ、自分のことは見えてないはで、最低最悪となるのは決定的だが、そうでないことを望んでほかならない。

確かに、俺って冷たいなあと思うところはある。これは絶対なくでという物語やアニメでまったくなけないのだ。少しくらい悲しくて、涙がでないまでも、なんかくるものがあるのかなあと思ってみているものの、いっこうに涙というものがでてこない。

どうやら、多くの人が言うように、俺には義理も人情も、一分のやさしさもない人間のようだ。ここ最近言われなかったので、もしかしたら、俺も年とともに情のあつい人間に育ったのかとほっと胸をなでおろしていたら、久しぶりに言われた。あんたは冷たいと。

おしい。もうちょっとで、もしかしたら、俺、優しいんちゃうんってなるどころだったのに、チャンスを逃した。

俺は本当に冷たいのではないかと思う。みなが泣いている映画やドキュメンタリーで全然泣けないのだ。人とは違うのを感じる。といっても、まったく泣かないわけではない。ドラマをみて、たまに泣いている。いや、他の人と比べて遜色ないくらいないているなあ。そうだよ、決して冷血漢ではないのだよ。

おそらく泣くポイントが人とちがうのだなという結論に到った。ドラマでも映画でも泣くときはウォンウォン泣いている。

では、一体、どういったところで泣くのか。最近泣いたので、その話を書く。実は、自分が何に対して泣くのかを知りたいために、記憶していたのだ。一体どこで泣いたんよ。

あまちゃんだ

今、遅ればせながら、あまちゃんのDVDを借りて見ている。みなが、あまりにもおもしろいと言うので、ちょっと遅くなったが、借りてみている。いやああ、おもしろい。もっと、早くから見ていたらよかったと思った。まあ、それでも、今楽しめているからいいんだけどね。

そのあまちゃん、あちらこちらに泣くシーンがあり、涙なしでは見られない。

その中のひとつで、俺が号泣したシーンを紹介することにする。

主演のあまちゃんこと天野アキは、おばあちゃんである夏ばっばやおかあさんである天野春子が生まれた三陸で海女をしていたのだが、アイドルになりたいと言うともだちである、ゆいちゃんと一緒に、アイドルになるために東京に行こうということになった。
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最初は、ゆいちゃんがアイドルになりたいと言っていた。あきは、それに影響を受けて、おらもなると、東京に行くことになったのだ。この天野あき、ころころ気がかわる。海女になったかと思えばアイドルになり、アイドルになったと思えば、辞めて海女にもどるとか。

まあ、ころころ気が変わる。まあ色々事情があるんだけどね。

ここで事件がおこる。一緒に東京さでようと言ってた日に、ゆいちゃんのお父さんが、病気で倒れてしまう。それで、ゆいちゃんは行けなくなる。必ず後を追うからと、あきだけを送り出すゆいちゃん。あきだけが一足先に東京さ行くことになった。

ところが、もう2度と、ゆいちゃんは東京に行くことはなかった。ゆいちゃんのお母さんが、病気のお父さんを見て不安になり、このままお父さんが死んだらどうしようと怖くなり疾走してしまう。病気のお父さんを置いて東京に行くことなどできないと、優しいゆいちゃんは、夢をあきらめる。

そして、不良になる。

あきはそれでも、ゆいちゃんがくると信じて、アイドルの道を進む。同じグループにゆいちゃんがこれるように、がんばって、席をあけてアイドルを目指す。ところが、それも虚しく、結局、ゆいちゃんは地元で働くことになる。

何とかアイドルになった、あきは、ゆいちゃんを迎えに北三陸にかえる。

アイドルになったあき、なりたいのになれなかったゆい。お互いがお互いを思っているのに、彼女たちは、嫉妬や、いらだちもあって大げんかをする。ともだちなのに、ひどい言葉でののしるゆい。途中まで、だまってきいていたあきも、どんな思いで、ゆいを待ってかということを思いだし、そこまでいうことねえべとキレてしまう。

ゆいはおおげんかしたあと、駅に行く。このドラマは、駅がひとつのポイントになっている。駅の待合室で落ち込んで座っているゆい。そこに、あきのお母さんである春子が通る。落ち込んでいるゆいを見て声をかける

「どうしたのゆいちゃん」

この春子は、ゆいが悪の道を転がっているのを必死でとめて、更生させた。ゆいはあきのお母さんをみて、泣き崩れる。どうしたのと再びきく春子。それにゆいちゃんは泣きながらこう答える

「わたし、あきちゃんを傷つけてしまった」

それを聞いた瞬間、涙があふれてきた。目の幅いっぱいから涙がでて、ひと目を憚らず、いや、ひとりでみてたからいいのだが、泣きじゃくった。いままでで一番泣いたというくらい泣いた。

ネット上にあふれる、泣ける話というタイトルでは全然なけないのに、ここで号泣した。そして、この話には続きがある。ゆいちゃんにあったことを春子はあきに告げた。

「あき、さっき、ゆいちゃんにあったよ」

と春子。するとあきは、一瞬顔が曇り、怪訝な顔になった。激しく罵られたあき。俺は、ゆいちゃんなんか知らねえっぺと当然言うだろうと思ったけど、違うセリフがとびだした

「おら、ゆいちゃんを傷つけてしまった」

お〜ん、お〜ん、お〜んと俺は再び号泣した。なんなんだ、この友情は、お互いがお互いを思うこの気持ちは。

どうやら、俺は、人が人を思う気持ちに弱い。今までも、そんなシーンで泣くことが多い。人とは違うかもしれないが、そこで泣いてしまう。

どうしてだろう。それは、俺が人のことを思わない冷血人間だから、ないものを求めるのか。はたまた、実は、こころの奥には、人間の気持ちを思うこころが備わっているのか。

こんな冷血な人間はいないと、わたしに見切りをつけていった、お友達および元カノのみなさん。いま一度、考えなおしてはいただけないでしょうか、そんなシーンを見て泣くわたし、優しいのではないでしょうか。

ご一報お待ちしております。久しぶりにあいましょう、そして、あまちゃん見ましょう