コンサルやカウンセラーがクライアントを取れないのは診断力不足。

シェアする

腕利きの内科医みたいな眼力がカウンセラーやコンサルやコーチには必要だ。

相手がどこに病を抱えているか問診によって判断しないといけないからだ。でないと、あなたはその患者を治せない。どこの流派でどんな先生からコンサルティングやカウンセリングやコーチングを習おうかは関係ない。絶対に必要なのはプロ級の診断力だ。

聞いたり見たり触ったりしながらどこに問題があるか探る。質問は大切にはなるが、あまり聞かられるとクライアントはウザいと思うので、必要最上限の質問で相手を診断する力が絶対にいる。

それには観察する力と記録する力がいる。

お世話になっているスポーツ整形外科の先生の問診力と記録力がすごい。徹底的に聞いて、ものすごい勢いで、完璧な文章でカルテにどんどん記録していく。普通のお医者みたいに、何語かわからない単語でサッサッと書く感じでは全然なく、文章で思い切り時間をかけて徹底して書いていく。

ひとりひとりに納得行くまで聞くので、ひとり40分とかざらにかかる。だから待合室は長蛇の列なのだが、この先生は妥協しない。双方が納得行くまではなしあう。そして記録する。
p1120202
この先生の知識はすごい。医学書で学んだものに、そうやって時間をかけて問診し記録したものがすべてデータベースとして頭に入っている。だから、初見でも、こういう病とこういう病のケースが考えられますね。ではレントゲンとりましょうとなる。レントゲンとったら再び診断なのだが、レントゲンを見る目が半端ない。

体験知が半端ないからだ。だから、それだけ待たされても、スポーツを真剣にやっている中高生が大学生がプロが大人がひっきりなしにやってくる。

コンサル的に、この先生を分析したが、やはり観察力とメモ力につきる。

研修とかセミナーとかやってても全然書かない人がいるが、もちろん自由だが、俺は、この先生の診断力を持ちたいので、おもいきり書く、これでもかって書く。それがデータベースになり経験知、体験知になる。それに講義や学術書で習った知識を加えると確実に診断力があがってくる。顔をみただけで、会社をみただけで、問題点が浮き彫りになるように見えてくるような診断力がつく。

だから見て書いてを繰り返す。

そのかいもあって、この人は、見て書く人だと判断してくれた、クライアントの社長が、次は、俺に観察して記録する仕事をくれた。5日間現場にはりついて、観察して記録してくれと。

そして俺はそのデータを持って帰って、仕組みについて分析をする。どうやってどう活用したらいいかを考えるのだ。

クライアントやお客さんや将来のお客さんである読者が、あなたに類まれなる診断力があると判断すれば、かならず仕事を依頼する。この人なら、全てを把握してくださるはずだってのがあれば、仕事を頼みやすい。

あなたはしっかり診断できるのか、クライアントの病巣がどこにあるか判断できるのか。それがないと仕事にならない、逆にそれさえあればなんとかなる。

あなたが最初にマスターすべきは診断力だ。まちがいない。